出典元:https://eiga.com/movie/82113/
こんにちは、映画大好きオノマトペです。
今回もおすすめの映画を紹介していこうと思います。
今回紹介する映画は『彼の見つめる先に』です。
彼の見つめる先に
https://youtu.be/oiRlKY_AOU8?si=qLfr7rz7UxwwPs7_
2014年 ブラジル 監督:ダニエル・ベイロ
あらすじ
目の見えない少年レオは、ちょっと過保護な両親と、優しいおばあちゃん、いつもそばにいてくれる幼馴染のジョヴァンナに囲まれて暮らしていた。
ある日、クラスにガブリエルという転校生がやってくる、レオとジョヴァンナは、ガブリエルと自然に親しくなり、さまざまな経験をしていく。
ブラジル・サンパウロを舞台に思春期の若者たちの揺れ動く感情をみずみずしく描いた青春映画です。
それでは『彼の見つめる先に』の魅力を紹介しています。
思春期と複雑な思い
高校生のレオは学校でからかわれ、登下校の際も幼馴染のジョヴァンナと一緒に歩いているところを、見られては笑いものにされます。
家に帰っても、過保護の両親に干渉され、周りの高校生とは違って、子ども扱いをされることに嫌気がさし疎ましく感じています。
しかし全盲のレオは何をするにも誰かのサポートが必要で多感な時期に自由に行動することができません。
いまだ経験のない恋愛にも胸を膨らませますが、それも今の環境では、叶いそうもなく、ただただ、やりきれない日常を送る日々。
そんなある日、転校生のガブリエルがやってきます。
ガブリエルは学校のみんなとは違いレオと自然に接してくれる好青年。
徐々に関係も深まり仲良くなります。
一緒に映画館に行ったり、自転車に乗ったりと、ガブリエルはレオが体験したことのない世界を教えてくれます。
盲目のため、いつも誰かに介助してもらい窮屈な思いをしていたレオ。
一人になりたかったはずが、ガブリエルといるときは心が解放されるような様子。
暗く狭い世界が明るく広がり始めます。
そしてレオの心は友情ではない別の感情に気付き始めます。
「障害」「思春期」「同性愛」と複雑なテーマが混ざりあっているにも関わらず、この作品は、とても爽やかでみずみずしい青春映画に仕上がっています。
サンパウロという土地の美しさと光のとらえ方が絶妙で、あたたかな日差しのそばに影がある印象的な絵を生み出していると感じました。
サウンドトラック
そしてもう一つの魅力が音楽です。
音楽の効果によって、暗くなりがちな重いテーマも明るい印象に変えてくれます。
曲の選択もとてもよくブラジル音楽と国際音楽の両方が含まれています。
有名なアーティストだと「David Bowie(デヴィッド・ボウイ)」なども使われています。
複雑な環境で葛藤する青年姿、美しい映像と音楽の調和、その両方がとても良いバランスで仕上がっている作品です。
オノマトペ